土と草の香り。青い空に輝く太陽。 勝沼、鳥居平。眼下に広がる扇状地は、まるでおもちゃの箱庭。 山の頂上に近い急斜面の中腹に、へばり付くように広がる葡萄畑。 色づき始めた葡萄の中で、汗を流す男たち。 眩しい空を仰ぐ顔に笑顔がこぼれる。 「自分たちの手で、畑を創る。葡萄を作る。ワインを造る。」 単純だが困難な夢は、実った葡萄に象徴される。 株式会社「東夢」。 第二の人生は、荒れた畑を復活させ、葡萄を実らせることだけに注がれた。 もうすぐ収穫の時。吹き出す汗は風が拭ってくれる。